Archive for リースの利用

製造業のリース

製造現場でもリース取引が積極的に行われています。

特に、期間が決められているような工事をする場合だと、毎回今回の工事にしか使わないような工事用機械を購入することは、会社の経費がかさむことになります。

そのため、リースを活用して、経費削減を図るのです。

工場全体のトータルエネルギー削減

製造現場は多くの場合、それだけで独立した会社があるのではなくて、大きな会社の製造部門として工場を持っていることも少なくないのではないでしょうか。

昨今の会社には、会社の規模が大きくなるにつれて、求められる社会的責任は大きくなってきます。

もちろん、環境に配慮した生産を行っていることをアピールすることが、企業のイメージアップにもなります。

そのため、できる限り使う期間を効率的に使いたいものです。

工場における消費エネルギーの多くを負うのが、車両や重機といったものです。

1日ごとの消費エネルギーの差は微々たるものであったとしても、長期的な目線で見ると、電気やガソリン等の消費量やCO2の排出量は大きく変わってきます。

必要な時に、必要な設備を導入することこそが、エネルギー効率を高めることになるのです。

家具のリース

昨今、会社のほとんどの設備をリース契約によって賄うことができるといっても、過言ではないでしょう。

社用車、パソコン、コピー機、ソフトウェアなど、使用目的や使用頻度はまちまちです。

欧米では以前から浸透しているインテリア・リースですが、日本でも大いに普及する可能性があるのではないでしょうか。

廃棄処分の費用や手間を削減

オフィス家具を一からすべて購入するには、資金面で負担が大きくなります。

その他、リース契約を結んだ家具を使用すると、契約期間が切れた後の家具の処分に困ることがありません。

通常、自分で購入した家具を廃棄処分しようとすると、多くの手間と時間がかかってしまいます。

家具の廃棄とかかわるのが、廃棄物処理法です。

これは、一般家庭からの廃棄物と事業所からの廃棄物は分けて処理責任を課しています。

オフィス家具は産業廃棄物という分類ですが、自分で処理するか、処理業者に業務委託しなくてはなりません。

ですが、リース取引の家具だと、契約期間が切れた家具はリース会社の責任の下、処理されます。

そのため、廃棄するときにかかるお金と手間を抑えることができるのです。

ベンチャー企業のオフィス開設にも

オフィス開設には、電話やインターネット環境といった設備投資をする必要があるほか、ある程度の社員がいる場合には、経営者は社内環境の整備にも気を配らなくてはなりません。

しかし、ベンチャー企業で、会社を設立してそれほど間がない状態だとしたら、家具にそれほど多くの資金をつぎ込むわけにはいきません。

そのため、購入だけでなく、リース取引を積極的に使うなどして、限りある資金を有効に使うようにしましょう。

医療機器のリース

医療の現場でも、機器のリース取引が使われていることをご存知でしょうか。

リース契約を結ぶことによって医療現場に設備を導入するのはなぜでしょうか。

その理由を資金面と、医療技術を向上させるために分けて考えてみましょう。

資金的な問題を解決

医療機関のビジョンを実現するためには、医療機器の導入や更新が必要な場合があります。

しかし、新しい医療サービスの構築や病院経営の改革を図っていくうえで、問題なのが資金面です。

病院の患者にとっての満足度を上げるために、最新の医療機器を導入したいけれど、最新型は高額で支払う余裕がない、ということを解決するためにリースを活用するのです。

医療機器の購入額はとても高額です。

例えば、人体を断面状に見て、異常を発見することができるMRIは1台約2億円と、非常に高価です。

契約期間中にずっと使用料を支払い続ける必要はありますが、購入時に一括で支払うよりも一時的な負担を減らすことができます。

医療技術を向上させるため

医療現場では日々技術の進歩によって、過去にできなかったことが現在にはできるようになっていることが数多くあります。

技術を進歩させるために欠かせないのが、最新の医療設備の導入と更新です。

数年前に使っていた機器よりも、性能のいい設備が登場することもあるのです。

そのため、本当に質のいい医療を提供することを考えたら、数年ごとに機器を買い替える必要があるのです。

しかし、そのすべてを新品で購入すると、莫大な費用も手間もかかってしまいます。

その点、リース契約を結んでいれば、数年の契約期間を経て、繰り返し最新の医療機器を導入することができるのです。

自動車のリース

会社でも個人でも車を使う必要が生じたとき、自動車をリース取引で調達することは少なくありません。

なぜ、日常の足に使うものを購入するのではなく、リース契約で手にいれるのでしょうか。

ここでは、その理由と、自動車をリースしたほうがいいメリットを説明します。

法人利用は節税目的

社用車をリースしている会社も少なくありません。

例えば、営業回りをするときに使う自動車はどうでしょう。

海外企業では、社用車をリースして、その車を社員に貸し出すところも少なくないといいます。

法人で自動車のリース契約を結ぶことの一番のメリットは、リース料を経費で落とせることです。

法人税法により、リース料金は会社の必要経費のうち、利益を生むための損失を生む金額だと認識されますので、リース料金に税金はかかりません。

そのため、購入するよりも、経費を抑えることができるのです。

これが社用車をリースする一番の理由です。

個人利用もメリットが目的

所有することから使用することへ価値をシフトさせた新しい方法が、個人での自動車リースです。

新しい車にどんどん乗り換えたいという人にとって、自動車リースは魅力的です。

魅力的な新車を契約期間中に楽しんだ後、契約期間満了時にはまた次の新車に乗り換えることができるのです。

中には、自動車を購入して、今だ新車と呼べるうちにその車を中古で売却し、その資金をもとにして、また新しい自動車を使うことを繰り返している人もいます。

しかし、多くの自動車リースには所得税・重量税・自賠責保険などの登録に際しての諸費用がリース料金に含まれています。

また、自動車税、車検・点検にかかる費用、も含まれているので、購入するよりも、リース契約を結んだほうが手続きが簡単になるのです。

コピー機(複合機)のリース

ここでは、企業の仕事場で使われるリース物品の代表的なものとして、コピー機(複合機)を紹介します。

複合機とは、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファックスの4役を1台で賄うことができる、オフィスに欠かせない機器です。

仕事場の省スペース化や節電に効果があると、リース取引の物品としても需要があります。

使用方法に最適な1台を

複合機を購入するよりも、リースを選ぶ理由が、何台もの複合機を試して、使用方法に一番合った複合機を探したいためです。

いったん購入すると、購入時に一括して、まとまった金額を支払うことになります。

そのため、使用し始めてから、機能面に不満を持ったとしても、そう簡単には買い替えを検討することはありません。

リースされる複合機

しかし、リース取引を選ぶと、契約期間が終わった後には、また新しい複合機を選ぶことができます。

たとえ、以前に使っていた複合機に機能面の不満があったとしても、使用状況や仕事の仕方に合わせた最適な複合機を選ぶことができるのです。

リースを繰り返して、不満がない一番オフィスにとって使いやすい複合機を見つけた後には、リース会社と話し合って、リース契約が切れた複合機を安価に買い取ることもできます。

以上の理由で、複合機をオフィスに導入しようとする会社が、購入するのではなく、リース契約をすることを選択しているのです。

パソコンのリース

リース取引に使われる物品にはどのようなものがあるのでしょうか。

有形のものには、パソコン、自動車、コピー機、医療器械、飛行機などがあります。

無形のものには、ソフトウェアがあります。

ここでは、日本の会社で多く使われているパソコンのリースについて紹介します。

初期費用を軽減できる

会社で使用するパソコンを購入するのではなく、リースすることを選ぶのには、どのような理由があるのでしょうか。

第1に、初期購入費用を軽減するためです。

購入したパソコンを仕事で使うようにするには、中にいろいろなソフトウェアを入れるなど、実務で使える状態にするために手間と時間をかける必要があります。

つまり、パソコンを使って実務をしようとするには、パソコン本体を購入するだけではなく、ソフトやメンテナンスに気をつかわなければならないのです。

その点、多くのリース取引のパソコンには、契約時からパソコン本体を始め、必要なソフトウェア、メンテナンスの費用も含まれています。

そのため、結果として、購入よりもリース契約を結んだほうがお得なのです。

業務を円滑に

第2に、会社の仕事を円滑に進めるためです。

多くのパソコンは約5年で買い替えしなければならないと言われています。

その理由は、年月がたつにつれて使用しているパソコンよりも性能のいいパソコンが市場に出回るからです。

会社でのパソコンの処理スピードが上がると、それだけ仕事のしやすさも上がります。

そのため、リース契約期間が終われば、また新しいパソコンで処理能力を上げるということを繰り返すことが会社にとって利益を生むのです。

契約が終わったと同時に、使用していたパソコン内のデータはリース会社の責任で完全に消去されるので、セキュリティ面も安心です。

このような理由で、リース用のパソコンを使う会社が少なくないのです。

ソフトウェアのリース

リース取引に用いられるのは、何もコンピュータや自動車などの有形のものだけではなく、ソフトウェアなどの無形のものもあります。

無形のものの中でも、ソフトウェアのリースがどのようになされるのかを紹介します。

ソフトウェアには形がない


リース取引の中でも、物品は有形のものと無形のものにわかれており、無形のものの中でも代表的なものがソフトウェアです。

有形のものも無形のものも取引自体の仕組みにはあまり変わりがありません。

ただ、ソフトウェアのほうが、多少ソフトウェア開発会社とユーザーのかかわりが近いことが言えるのではないでしょうか。

有形のコンピュータや自動車の場合のメーカーや卸売会社が、ソフトウェア開発会社になるのです。

ソフトウェアをリースするには

まず、ユーザーがほしいソフトウェアをリース会社に求めることは変わりません。

その次に、要望を受けたリース会社が開発会社からソフトウェア使用権を買い取ります。

そして、リース会社が買い取った使用権をユーザーに貸し出します。

この時、貸し出すソフトウェアの種類には2種類あり、1つ目はリース会社が貸出し用に持っているものです。

もう1つは、開発会社からリース会社が買い取った使用権をユーザーに貸し出すというものです。

最後に、契約期間終了時ですが、ユーザーから契約期間終了の知らせをもらったリース会社は、その知らせを開発会社に送ります。

そうすると、開発会社はユーザーの元に向かい、ソフトウェアをパソコンから取り除く手続きをとります。

以上が、ソフトウェアのリースの仕組みです。

官公庁向けのリース取引

民間企業とリース会社との取引だけでなく、地方自治体や官公庁との取引にも、リースは使われています。

ここでは、一般企業に用いられるリース取引と、官公庁で用いられるリース取引にはどのような違いがあるのか、また、官公庁がリース取引をするメリットを紹介します。

一般企業との違い

一般企業に対して用いられるリース取引とは違い、官公庁のリース取引は、その数がいまだ少数です。

しかし、それでも一定数のリース取引は存在し、官公庁の中で、リース契約が結ばれることはあります。

取引件数以外に、どのような部分に違いがあるのでしょう。

官公庁の予算は、1年ごとに定められています。

そのため、数年にわたって契約を結ぶことができず、使用期間が数年にわたっていても、毎年契約を新しく締結しなければなりません。

リース契約をするメリット

一般企業とは異なる特徴を持つ官公庁がリース取引を用いるメリットはどこにあるのでしょうか。

官公庁でよく使われる物品は、コンピュータやソフトウェアなどの電子機器が中心です。

これは、近年事務の電子化が進んでいることが背景にあります。

国の予算編成の動きの影響もあるでしょう。

そのため、初期の設備投資にかける金額を抑えることができるリース取引は、官公庁にとっても魅力的なのです。

また、毎年設備の使い心地やシステム導入の段階を踏んでいくことで、計画的にシステムの更新をすることができるメリットもあります。

官公庁でも、リース契約をするメリットがあることがわかったと思います。

今の状況を改善するための手段として、広くリース契約を利用してみてはいかがでしょうか。

メンテナンス・リースとは

メンテナンス・リースとは、通常のリース取引に物品の保守・修繕がサービスとして付いたものです。

数年にわたって契約をし、物品を使用する利用者にとって、物品の保守と修繕がついていることは安心です。

また、借りているものに不具合を生じさせてしまったことに対する不安を軽減させてくれます。

メンテナンス・リースが選ばれる理由


メンテナンス・リースとは、通常のリース取引に、契約の段階から物品の保守・修繕がサービスとして付いているものを指します。

特に、自動車の分野で急速に普及しています。

自動車の場合、定期的に車検をすることなどが法令によって定められていることが、その要因です。

契約の時点から、自動車の使用にかかわる金額を予想することができるので、リース会社も保守・修繕にかかる費用を使用料金に組み込むことができるのです。

また、自動車を使用することには、納税などの諸手続きが欠かせません。

それらの諸手続きを契約に組み込むことによって、手続きを簡単にすることができます。

ユーザーとリース会社の双方にメリットがある

ユーザーにとっては、修繕が必要になった時に毎回手続きの費用を支払う手間がなく、しかもリース会社が最初から最後まで一貫して面倒を見てくれるので、安心ということができます。

リース会社にとっては、貸し出した後の物品がどのように使用されているのかを把握することができます。

使用頻度や使用状況を把握することにより、契約終了時の物品を転売する方法を予想することが容易になります。

メンテナンス・リースは、ユーザー、リース会社の双方にとってメリットがある取引の方法なのです。

オペレーティング・リースとは

現在のリース取引でもっともよく使われているのは、ファイナンス・リースです。

これは、リース会社がリースする際に使った金額を全額ユーザーから回収することができ、契約期間中の中途解約ができないというのが特徴です。

しかし、近年オペレーティング・リースが注目を集めています。

その理由を説明しましょう。

中途解約できる

オペレーティング・リースはファイナンス・リースとは違い、中途解約ができる、リースにかかった全額は回収しないことが特徴として挙げられます。

そのため、リース契約が終わった物品を再び利用することができれば、資金面で損をすることはありません。

もしも、ユーザーが契約時の契約期間を待たずに物品を返却しても、ユーザーの使用状況によっては中古市場にそのまま物品を転売することができます。

ファイナンス・リースのように、リースにかかった金額をすべて回収することはなくても、契約終了とともに返却された物品を中古市場に投入することで、収入を得ることができます。

特に、中古市場が充実しているのが、自動車業界です。

中古車を自家用車として選ぶ消費者も一定数います。

そのため、過去にリース用に貸し出しを行っていた自動車を中古として転売しても、収益を得ることができるのです。

自動車はオペレーティング・リースを用いる物品といってもいいでしょう。