ここでは、リース契約にかかる料金について説明します。
ファイナンス・リース取引では、ユーザーに対してリース会社が支払う料金の内訳を公表することはありません。
しかし、ここではリース料金がどのように設定されているかを見るために一部の内訳を説明します。
物品の所得にかかる金額
ユーザーがリース会社に「この物品を使いたい」という要望を伝えた後に、リース会社が購入を検討します。
リース会社がメーカーや卸売会社と交渉して購入しますが、その金額はユーザーとリース会社の交渉によって決まったものに基づきます。
そのため、リース会社とメーカー・卸売会社の間で値段が決まることはありません。
リース会社の資金調達にかかるコスト
リース会社は大量の物品をリース用として購入しています。
このための資金の一部が契約にかかる費用にかかわっています。
リース会社はこの資金を調達するために、銀行などの大型金融機関から資金を借りるほか、約束手形や社債を発行し、その資金を投資家から調達します。
ファイナンス・リースの場合、物品を購入する際にリース会社が支払ったコストを、ユーザー側から回収することができます。