ここでは、一連のリース契約の流れを説明します。
企業が設備投資をするときに、購入するならば、物品を選んですぐに使用することができます。
しかし、リース契約を結び、物品を使用するのには、申し込みからリース期間の終了までに、複数のプロセスを踏まなければなりません。
物品の選定
利用したい物品をユーザーが選定します。
この時点では、リース会社はまだ関与しません。
リース契約はリース会社とユーザーの間で取り決められるものであり、メーカーや卸売会社が契約にかかわることはありません。
ユーザーが製品のメーカーや卸売会社に、物品の具体的な仕様や価格などについて打ち合わせを行います。
リースの申し込み
ユーザーが、物品、メーカー、リース期間などを確認します。
審査
リース会社がユーザーを審査します。
これは、リース会社にとっては、貸し出した期間が長くなると、物品の転売が難しくなることを踏まえて、本当に使用料を払う能力があるユーザーに貸し出したいという思いがあるからです。
そのため、ユーザーの過去の財務諸表や業績を調べます。
リース契約を結ぶ
審査の結果、ユーザーに不審な点がないことを確かめて契約となります。
リース開始
貸し出された物品に傷がないかユーザーが調査します。
納得したうえで借受証を発行し、物品の所有者はリース会社になります。
物品の保守・修繕
使用している期間中に物品の不具合に気づいたときには、ユーザーがメーカー・卸売会社に対して修理を依頼することができます。
リース料の支払い
リース契約の期間中は毎月、使用料をユーザーがリース会社に支払わなければなりません。
再リースまたは終了
契約期間が終了したのちに、契約内容に従ってリースを終了します。
若しくは、ユーザーの希望により、再リースの運びとなります。