設備投資をリースで行うのと、購入するのでは、どちらが得なのでしょうか。
多くの場合、設備投資をリース契約によって行ったほうが、購入する場合よりも安く済むのだと考えられています。
実際に購入よりもリースのほうが得かということは、経済面だけでないメリットを総合的に考えなければなりません。
支払い可能か
リースと、購入のどちらにメリットがあるか、経済的な視点から考えましょう。
初期設備をすべて購入するとすると、一度に多くの金額を流出してしまうことになります。
反対に、初期設備をリース契約によって賄うことにすると、購入時のように一度に一定額を支払うことがなく、毎月一定の使用料をリース会社に支払うだけで、購入した場合と変わらない設備を整えることができます。
機器の使用実態から選ぶ
リースと購入のどちらにメリットがあるか、経済面以外の視点から考えましょう。
機器の使用実態によっては、購入するよりも、リースしたほうがいい場合があります。
反対に、リースよりも、購入したほうがいいという場合もあります。
例えば、新しい事業にどうしても必要な工事用機械を導入したいと考えます。
ここで、その工事用機械がどれほどの頻度で使われるかということを考慮しましょう。
もしも、その工事用機械を使うのが、その事業をしている数年の期間で終わってしまって、その後は全く使わないことがわかっているなら、購入した場合の将来の維持費がもったいないことにはならないでしょうか。
反対に、その事業が会社の事業として正式に組み込まれることがわかっているのだとしたら、一時的に期間を定めてリース契約を結ぶよりも、購入したほうが、再リース契約を結ぶ手間を省き、将来の投資にもなります。
機器の使用実態を考慮に入れる際には、今現在の使用状況だけではなく、将来的な使用状況も考えましょう。