現在のリース取引でもっともよく使われているのは、ファイナンス・リースです。
これは、リース会社がリースする際に使った金額を全額ユーザーから回収することができ、契約期間中の中途解約ができないというのが特徴です。
しかし、近年オペレーティング・リースが注目を集めています。
その理由を説明しましょう。
中途解約できる
オペレーティング・リースはファイナンス・リースとは違い、中途解約ができる、リースにかかった全額は回収しないことが特徴として挙げられます。
そのため、リース契約が終わった物品を再び利用することができれば、資金面で損をすることはありません。
もしも、ユーザーが契約時の契約期間を待たずに物品を返却しても、ユーザーの使用状況によっては中古市場にそのまま物品を転売することができます。
ファイナンス・リースのように、リースにかかった金額をすべて回収することはなくても、契約終了とともに返却された物品を中古市場に投入することで、収入を得ることができます。
特に、中古市場が充実しているのが、自動車業界です。
中古車を自家用車として選ぶ消費者も一定数います。
そのため、過去にリース用に貸し出しを行っていた自動車を中古として転売しても、収益を得ることができるのです。
自動車はオペレーティング・リースを用いる物品といってもいいでしょう。